インタビュー石橋様

漆喰珪藻土土壁自然素材から豊かな暮らしを。左官内装壁リフォームの提案。三浦半島の左官屋。>神奈川県三浦市。(有)左菊


私の住む三浦市には、小網代の森という関東では珍しい生態系をもった場所があります。
その高台に住まいを構えた石橋様は私の後輩でもあります。 ここでは、新築するにあたってのお話、
三浦で暮らすということにスポットをあててインタビューしました。


私:まあ、先輩後輩の関係ですので、左菊に対しての話を
するよりも、三浦市でのライフスタイルについて、対談とい
う形でよろしくお願いします。

今回、この家を建てるにあたっての経緯を教えて下さい。

石橋様:結婚して子どもが産まれるということがあり、住ま
いについて色々考えていました。 とある日に、ここ小網代
の森を散策した所、この物件が売りに出ていました。

今まで、マンション暮らしで地べたに住んだ事が無かった
ので、とても魅力的に感じました。 ここは、とてもロケーションが贅沢で、なおかつ自然の中にある場所
なので、家も自然に近いもので作ろうと思いました。


私:元々こんなライフスタイルを描いたというよりも、たまたま色んな事が重なって今に至るわけですね?

石橋様:そうです。 運命的でした。
以前は、東向きに建っていたマンションに住んでいたの
で、日が入らなかった。 朝10時過ぎるととても寒かった。
それに比べると、この家はとても暖かい。


私:そう、今日(3/15)も、薪ストーブ付けてるのかと思った
ら奥さんが「点けてないよ」って言ってたからびっくり。
日の入り方でこんなに違うんですね。

石橋様:断熱材の効果だったり、左官の外壁が、兄ぃ(私
の事)の言う「レインコートを着させる外壁」でなく、「呼吸
する壁」
だからなのか?何がいいのかはよく分からない
けど、冬は暖かく、夏は涼しいです。

石橋妻:自然を切り崩して最新のビルを建てて、最新の省エネ設備を入れて…という事に疑問を持って
いました。 自然(森)がそこにあるだけで、当たり前に夏涼しく、冬は暖かい暮らしが出来ると思っていた
し、今まさにそれを実感しています。


私:そうなんですよね。 最近の住宅事情だと、一回自然と切り離した空間を作ってから、エネルギーを
使って設備を入れて四季をシュミレーションするという訳の分からない状況になってきてるのです。

石橋様:一年住んでみて木が呼吸するということを実感し
ています。 床材も伸縮してるということ感じました。


私:それは嫌ではないんですね?

石橋様:そうですね。 しょうがない。
それが自然なものだから。 接着剤も使ってないから、
乾燥すると隙間がでたりする。


私:それは大工さんの知恵なんでしょうね。 きっちり収め
ると今度は膨らんだり割れてしまったりするから、その分を
見込んで仕事しているのでしょう。

石橋様:四季を感じる家ですね。

私:三浦で住むことにこだわりがあったんですか?

石橋妻:私は、鎌倉・葉山に住みたいと思っていました。

石橋様:都会には住もうとは思わなかった。 その点、三浦
は自然が感じられる上に都心に1時間で行けるし。

石橋妻:住んでみるとどっぷり三浦が好きになりました。


私:では、家を造ることが決まりました。
まず、何に一番重点を置きましたか?

石橋様:まず、誰に作ってもらおうか?それを考えました。 ハウスコというサイトを見た(建築家とオーナ
ーのマッチングサイト)。 そこに、要望をあげて20作品上がってきた中の一つが、岩瀬さんという建築
家さんでした。


あ!ハクビシン!!! この時、庭にハクビシンが。。。。
こちらのインタビューが、ものの見事に中断して、急遽ハクビシンの撮影タイムに。

石橋様:この岩瀬さんという建築家さんは歳が近く親しみ
やすかったので色々わがままも言えました。 だから、相談
する時間が凄く多くとれて着工までに時間がすごくかかり
ました。


私:岩瀬さんすごくいい感じだったよね。
こちらも施工しやすかったです。

石橋様:あとは作り手にもこだわりたかった。建築家さんと
仕事のできる工務店さんを近場で探しました。それが大同
工業さんでした。

職人さんも、近場の職人さんにやってもらいたかったので、左菊さんや、ガス屋さん。 ストーブ屋さんも
こちらの要望として入ってもらいました。


私:作り手にこだわったわけですね。

石橋様:そう。 釘一本にも魂を込めて打ってくれる大工さん。
素材にこだわる左官屋さんじゃなきゃ困る訳です。 大工さんが凄くよかった。


私:そうだね、大工さん凄かったですよね。 この家ほとんど漆喰で塗ったんだけど、左官の壁が割れた
りするのは、責任転換になっちゃうけど、ほぼ下地、大工さんの仕事で決まります。 だけど、この家ひび
割れが少ないです。 このR(曲面)の壁なんて、下地のボードが平らに戻ろうとする力が掛かって割れ
やすいのですが、割れてない。

石橋様:愛がない仕事は嫌なんです。
誰が作るかが重要なんです。


私:この家のコンセプトや要望はどうだったのですか?

石橋妻:自然素材の家というコンセプトですかね。

私:何故、自然素材にこだわったのですか?

石橋妻:食べ物と一緒で、安心できるものが良かったんで
す。 子供の出産を機に私の考えがすごく変わりました。

子供に安心して渡せるものがよかった。 私も三浦に引っ越してから体調が良くなったりしました。


私:そうなんですね。 私のお客さんでも三浦に別荘を持っていて、三浦に来ると子供の喘息が良くなる
って言っていましたけど、環境も良いんですね。

石橋様:ハウスコに募集をかけたときに、こちらの要望はすべて伝えました。 キッチンを中心に家族で
コミュニケーションを図れる。
 太陽光発電・雨水タンクの搭載(もしくはそのような環境保全に貢献出来
る設備)・・・・(当時の要望書を読み上げる石橋様)


私:凄いですね。これ全部形になっていますね。

石橋夫妻:あらためて読み返すと本当だ。 凄いですね!!!

石橋様:予算もあるから、建築家さんと相談しながら予算
の範囲内で調整して仕様ができました。


私:その中の左官の仕様で私が呼ばれた訳ですね。
石橋邸の施工を通じて石橋君との縁もできて、この三浦と
いう土地について私も色々考えがかわりました。
ありがとうございました。

石橋夫妻:ありがとうございました。



この現場を通じて、地元コミュニティーについて考え、
石橋君と地域の仲間と共に地元の自立経済圏の実現を
目指す、潟~ライカナイという法人を立ち上げました。

この石橋邸は、三浦の暮らしのモデルとなりうる物件でも
あり、同じく、ミライカナイメンバーのみらいの家のオーナ
ー荒井家も同様に素晴らしい住まいです。

薪ストーブの火が暖かさを生みだし、採光をうまく利用し
て夏涼しく、冬暖かい。 自然との環境ギャップが少ない
とても、居心地のいい空間についつい長居してしまいます。 本来日本の住まいはこういった自然との
かかわりをうまく利用して、暮らしていました。 これからの時代の新しい合理性のとれた住宅の出現
に、同じ自然の力を預かる左官屋として俄然、使命感に燃えます。

左官仕様 外壁 透湿防水効果のある そとん壁(高千穂シラス梶j
内装 和漆喰 押さえ仕上げ



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